K-CHAPへようこそ

熊本県心血管エコー検査標準化プロジェクト(K-CHAP) 代表幹事

熊本大学病院 中央検査部 助教

宇宿弘輝

熊本県心血管エコー検査標準化プロジェクト(Kumamoto Cardiovascular echocardiography standardization project=K-CHAP)のホームページにお越しいただき誠にありがとうございます。代表幹事を務めさせていただいております熊本大学病院中央検査部の宇宿と申します。

本プロジェクトは、熊本大学病院中央検査部・循環器内科、および熊本県臨床検査技師会を中心とし、熊本県の心血管エコー検査を行っている医師・技師の皆様と共同で行っている活動になります。

心血管エコー検査は大規模医療機関から個人病院に至るまで様々な医療機関で行われております。しかしながら、実際の手技やレポート記載法、重要視するポイントなどは各医療機関でかなり異なることがわかってまいりました。また、心血管エコー検査における疑問があってもなかなかそれを解決する場所がない、相談できない、もしくは日常業務が忙しくて勉強会やハンズオンに行くことができないなどお悩みの医師・技師の方々も多々おられると存じます。

本プロジェクトでは、各技師・医師間そして各医療機関における超音波検査スキルの標準化の取り組みを行ってまいります。また阿蘇や人吉、天草など、特に勉強会への出席が難しい医療圏には、我々スタッフが出張ハンズオンを定期的に行っております(出張ハンズオンでは、心血管エコー検査のみならず腹部エコー検査のハンズオンも行っております)

本プロジェクトそしてこのホームページが、心血管エコー検査を行っている医師・技師の皆様の情報交換、情報共有の場となり、少しでも日常業務の手助けになれば幸いです。

皆さんでよりよいエコー検査をしていきましょう。

  

 

熊本県心血管エコー検査標準化プロジェクト(K-CHAP)の立ち上げに際して

 

熊本県心血管エコー検査標準化プロジェクト顧問

熊本大学病院副院長・循環器内科教授/診療科長 

熊本大学病院心臓血管センター長

辻田賢一

 

 熊本県心血管エコー検査標準化プロジェクト(K-CHAP)のホームページを訪れて頂き誠に有難うございます。このホームページは、心血管エコー検査に従事されておられる検査技師、医師の方のみならず、患者様、医療機器メーカー様など多くの方がご覧になっておられることかと存じます。皆様におかれましては、益々御清栄のこととお慶び申し上げます。

 近年、心血管疾患の治療は、薬物治療に加えて開心術、カテーテル治療といった高度先進医療が発展し、熊本大学病院心臓血管センターでは、循環器内科と心臓血管外科が協力し、一人一人の患者様に合った最先端の心臓血管治療を提供しています。しかしながら、このような最先端の治療が功を奏するのも、その疾患が正しくタイムリーに診断されてこそです。この心血管疾患の正しい診断に威力を発揮するのが、心血管エコー検査です。我々は、この心血管エコー検査が、熊本県内どこの医療機関でも等しく高い精度で行われることを目標にこの「熊本県心血管エコー検査標準化プロジェクト(K-CHAP)」を企画いたしました。熊本県民の皆様が最寄の医療機関で気軽に心血管エコー検査を受けて頂き、正確な心血管疾患の診断を受け、その重症度に応じて手術やカテーテル治療が必要な場合、熊本大学病院のような基幹病院で時機を逸する事無くより良い治療を受けて頂く、こんな理想に向けた取り組みです。皆様のご賛同、ご支援を賜り、この取り組みが大きく発展する事を期待しています。最後になりましたが、このプロジェクトに多大なるサポートを賜っております熊本大学病院中央検査部部長:松井啓隆教授、熊本県臨床検査技師会会長:田中信次先生、熊本心血管エコーセミナー代表世話人:庄野弘幸先生、監事:西上和宏先生には、心から感謝申し上げます。

 本県の心血管エコー検査の更なる精度向上を願って、私の挨拶とさせて頂きます。

 

 

 

 

 

 

熊本県心血管エコー検査標準化プロジェクト(K-CHAP)の立ち上げに際して

 

 

                                       日本プライマリ・ケア連合学会 

                                           熊本県支部 副支部長 

                                                田中英一郎

 

2015年頃、日本プライマリ・ケア連合学会の熊本県内会員から、心臓をはじめ、血管、運動器、腹部等のハンズオンエコーを希望する声が高まっていました。

 

当学会の熊本県支部では、会員の医療知識と技術向上を目的として、2016年に「第1回 ハンズオンエコー熊本」と題して、腹部エコーやポケットエコーのハンズオンを開催しました。2017年には熊本大学大学院生命科学研究部循環器内科学 教授 辻田賢一先生にご賛同して頂き、「ハンズオンエコー熊本~心エコーハンズオン~」を開催できました。初めて心エコーを扱う先生は機器操作をマスターして頂き、既に診療で心エコー検査をされている先生は更にテクニックをブラッシュアップして頂ける研修会となりました。

 

心エコー検査は、循環器専門クリニックや専門病院でされることが多く、プライマリ・ケアを担う一般のクリニックでは検査することが少なく、また学ぶ時間もありません。しかし、医療現場では、その場で循環器症状の患者の診断や治療を迫られる状況に遭遇するため、簡易でも心エコー検査をすることで循環器疾患の発見ができ、治療に役立てると同時に、適切な施設に紹介する知識と技量が必要です。

 

2018年に宇宿弘輝先生は、『熊本県心血管エコー検査標準化プロジェクト:K-CHAP』を立ち上げられました。このプロジェクトは、辻田賢一先生(熊本大学病院循環器内科教授)、松井啓隆先生(熊本大学病院中央検査部部長)、庄野弘幸先生(済生会みすみ病院院長)、西上和宏先生(御幸病院院長)にもご賛同いただき、熊本県臨床検査技師会・臨床生理部門の研究班の方々を中心に活動され、心血管エコー検査に携わる医師ならびに検査技師・放射線技師の方々に向けて県内各地でハンズオンエコーをされます。第1回目が阿蘇医療センターで開催されました。第2回目は当学会「ハンズオンエコー熊本~心エコーハンズオン~」とのジョイントが実現できました。また第3回目以降も天草、人吉など様々な地域でのハンズオンが企画されています。

 

心エコーのハンズオンは、心エコー機器を提供してくださるメーカーの方々や熊大を含む県内の検査技師の方々、先生方など情熱的な有志がチームを結成して開催が可能な企画です。参加される方々には、目の前で質問でき実技習得ができる貴重で大切な研修の場となります。

 

『熊本県心血管エコー検査標準化プロジェクト:K-CHAP』の活動のひとつである心エコーのハンズオンが熊本県内各地で毎年定期的に開催され、心エコー検査の手技と診断の技量向上を切望される方々の一助になることを祈念致します。

 

 

 

 

熊本県心血管エコー検査標準化プロジェクト(K-CHAP)の立ち上げに際して

 

                                 熊本大学 大学院生命科学研究部

                                      臨床病態解析学分野

                                           松井啓隆

 

 

熊本県心血管エコー検査標準化プロジェクト(Kumamoto Cardiovascular echocardiography standardization project:略称 K-CHAP)は、本県における心血管疾患超音波検査の実状を把握し、検査のレベルアップや標準化を目指すためにつくられた組織です。複数の医療施設で循環器内科医として勤務した経験を持つ代表世話人の宇宿が、本プロジェクトを企画立案し、関係諸団体のご理解とご協力をいただきながら活動しております。

宇宿からのご挨拶にもありますように、このプロジェクトは、検査に従事する検査技師や診療放射線技師、医師に対し最新の診断技術に関する情報を提供したり、ここに集う専門職が情報交換したりする場として活用してまいります。また、定期的にハンズオンセミナーなども開催いたしますので、興味をお持ちの方は是非ご参集ください。広く門戸を開放しておりますので、お気軽にお問い合わせいただければ幸いです。

 

 

 

        K-CHAPはいかがですか。

                                              御幸病院 院長

                                              西上和宏

熊本県心血管エコー検査標準化プロジェクト(Kumamoto Cardiovascular echocardiography standardization project=K-CHAP)は、熊本県の心血管エコーに関わる医療者に対し、検査の標準化を通して診療技術向上と医療情報の共有化を目指した楽しく為になるネットワークです。

心血管エコーは循環器領域において重要な役割を担っていますが、技師の方の技術向上とは裏腹に、医師を中心とした他の医療職への普及は未だ不十分と言わざるを得ません。心血管エコーが循環器チームのプロフェッショナルに対して、魅力的で親しみやすい存在になることが必要と思います。K-CHAPは、そのための入門ツールになればと考えています。

心血管エコーをオムライスに例えると、K-CHAPは上に載った美味しいケチャップのような存在と思っていただければ有難いです。心血管エコーがオムライスのように皆様に親しんでいただけるものになって、それをさらに引き立てるケチャップのような役割をK-CHAPが担っていければと願っています。